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こんにちは。
![つもと](https://tsumoto-stitch.com/wp-content/uploads/2023/12/7f77967499ec98656f31e6e1af45590c.png)
刺繍歴は20年超、様々な変わり種刺繍を経験してきた管理人です。
「刺繍針」といっても、たくさんの種類があります。
それぞれの刺繍針がどのように違うのか、代用はできないのか、管理人の経験をもとにまとめました。
それではどうぞ!
刺繍の針の種類と特徴・見分け方のポイント
先が尖っているor尖っていない
大きな区別の方法として、針の先が尖っているものと、尖っていないもの、があります。
針先が尖っているものは、主に「布に自由に刺していく」刺繍です。
フランス刺繍、刺し子などがあります。
尖っていないものは、「織り糸の穴に針を刺していく」刺繍に使います。
クロスステッチ、こぎん刺しなどがあります。
尖っている針同士であれば、別の種類の刺繍針を使っても、ある程度は代用が出来ます。
尖っているものを、尖っていない針の代わりに使うと、刺繍がぐちゃぐちゃになるのでおすすめしません。めっちゃ刺繍が上手くなれば出来るかもしれません。
針の長さ
針先が尖っているのは同じでも、長さが違うことがあります。
例えば、刺し子は「直線をぐし縫いで一気に縫う」ことが出来る技法であり、刺し子針は他の針に比べて長いです。
穴の大きさ
通す糸の種類によって、針穴の大きさが違います。
同じ種類の針でも号数によって針穴の大きさは違います。
しかし、もっと特別な糸を使う時のために、穴が非常に大きい、あるいは小さい針があります。
特殊な刺繍のための針
みなさんが「刺繍」と言われて一般的に思い浮かべる刺繍以外にも、世の中にはいろいろな刺繍があります!
それぞれに適した刺繍針が準備されていることもあります。
先が尖っている針
では、ここからは、刺繍針コーナーに売られている針の種類について、それぞれの特徴を解説していきます。
フランス刺繍針
一般的な刺繍針と思っていいです。
先が尖っていて、穴は刺繍の針としては一般的な大きさです。
(刺繍針の針穴は、他の手縫針よりも大きめになっています。)
日本では、なぜか「フランス刺繍」というのですが、別にフランスだけの刺繍ではありません。
なので、海外製品では「Embroidery Needle」という名称になっています。
Embroideryは「刺繍」、刺繍全般をさす単語です。
ちなみに、普通の手縫い針をフランス刺繍針の代わりに使おうと思うと、糸がおそらく1~2本しか通らないので、出来る刺繍の幅が非常に狭いです。
針全体が細すぎることもあって、糸を引っ張りすぎてキツキツになりがちです。
出来たらフランス刺繍針を準備して、刺繍をしてみてくださいね!
シェニール針(リボン刺繍針)
その名の通り、リボンで刺繍をするための針です。
よくバラの刺繍を見かけます。
シェニール針とリボン刺繍針、どちらの名前でも売られていますが、同じ針と考えていいです。
リボンが通るように、針穴が非常に大きいです。
針の長さはフランス刺繍針と同じくらいですね。
フランス刺繍で25番刺繍糸を12本など大量に通すとき、シェニール針を使うこともできます。
刺し子針
刺し子は日本の伝統的な刺繍です。
なので、日本のメーカー以外では刺し子針は売られていないと思います。
刺し子は、基本的には直線(あるいはシンプルな曲線)で模様を描く技法です。
![日本の伝統的な模様の刺し子ふきん](https://tsumoto-stitch.com/wp-content/uploads/2023/12/1857894_s.jpg)
なので、線にそって一気に波縫いをしていくことが出来ます。
刺し子針は、一気に進められるように針が長めになっています。
普通のフランス刺繍針でも刺し子は出来ますが、刺し子針でやると速く刺繍できます。
もちろん、きれいに刺すには慣れが必要ですよ〜
先が丸い針
クロスステッチ針
クロスステッチ針は、先が丸い刺繍針の一般的なものと思ったらいいと思います。
管理人はクロスステッチが一番好きなので、ありとあらゆるクロスステッチ針を使ってきました。
ちなみに、海外では「タペストリーニードル」という名前で売られている場合があります。
こぎん刺繍針
こぎん刺繍も日本の伝統的な刺繍なので、こぎん刺繍針は日本のメーカーが取り扱っています。
![こぎん刺繍のピンクッション](https://tsumoto-stitch.com/wp-content/uploads/2023/12/23278978_m-1024x768.jpg)
こぎん刺繍は、横向きに糸を通しながら模様を作っていく刺繍です。
基本的に直線にしか進まないので、こぎん刺繍針も針が長めで、一気に進むことができるようになっています。
こぎん刺繍は、こぎん刺繍針がなければクロスステッチ針でも代用できます。
白糸刺繍針
白糸刺繍針は、白糸刺繍の中の、織り糸を数えるタイプの刺繍で使われる針です。
というか、この名前の針を出しているのはクロバーさんだけだと思います。
(他にあったら教えてください!)
太い針の取り合わせと、細い針の取り合わせがあります。
細取り合わせは非常に細くて、ビーズ刺繍針の針先が丸い版ぐらいと思っておけばよいです。
管理人は、普通のクロスステッチを白糸刺繍針で刺すこともあります。
白糸刺繍針⇔クロスステッチ針は基本的に代用可能です。
特殊な刺繍のための針
ビーズ刺繍針
ビーズ刺繍針は、ビーズを使った刺繍のための針です。
ビーズ刺繍は豪華な感じがしてかわいいですよね。
ビーズ刺繍針は、細かいビーズの穴に通るように、針自体が細く設計されています。
また、ビーズ刺繍用の糸も非常に細いナイロン製のものが多く、ビーズ刺繍針の穴も細くなっています。
![つもと](https://tsumoto-stitch.com/wp-content/uploads/2023/12/7f77967499ec98656f31e6e1af45590c.png)
細すぎて、ちょっと力を入れると曲がります。
バリオンステッチ針
バリオンステッチは、フランス刺繍で使われる、バラのようなステッチの名前です。
こんなの。
![バリオンステッチで刺繍したバラ](https://tsumoto-stitch.com/wp-content/uploads/2024/01/25981809_m.jpg)
このバリオンステッチが結構難しいんですよ。
糸加減を間違うとビロビロになります。バラではない何かになります。
それを少しでも楽に綺麗に作れるように、バリオンステッチ専用針があります。
ちょっと太めのフランス刺繍針ですね。
スウェーデン刺繍針
スウェーデン刺繍針は、「スウェーデン刺繍」という刺繍のための針です。
普通の刺繍は、布の裏と表を行ったりきたりすると思うのですが、スウェーデン刺繍は「表にある織り糸の一部をすくう」刺繍です。
なので、基本的には布に針を刺すことがない、特殊な刺繍です。
スウェーデン刺繍針は、織り糸をすくうような形の針になっています。
ちなみに、スウェーデン刺繍は日本で生まれた刺繍なので、スウェーデン刺繍針は主に日本のメーカーが作っています。
パンチニードル
パンチニードルをご存知でしょうか?
![つもと](https://tsumoto-stitch.com/wp-content/uploads/2023/12/7f77967499ec98656f31e6e1af45590c.png)
最近ちょっと流行っていますよね。
もこもこの刺繍です。
これには専用の針が必要です。
パンチニードルは、見た目よりも簡単です。
一針一針進める刺繍より完成するまでが早いので、挫折する確率も少ないので、おすすめの刺繍です!
が、針も含めて、専門の道具が多いのが少しだけとっつきにくいですね。
さいごに
刺繍針といっても、刺繍の種類に合わせていろいろな刺繍針があります。
![つもと](https://tsumoto-stitch.com/wp-content/uploads/2023/12/7f77967499ec98656f31e6e1af45590c.png)
先が尖っている針同士、先が丸い針同士であれば、ある程度の代用は可能です。
また、針山に刺しっぱなしにしていると、どの針か分からなくなるので、使い終わったらケースに戻すようにしましょう。
参考になると幸いです。
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